もっと人に響くコピーを書きたい、という思いから、広告業界のバイブルとも呼ばれる『ザ・コピーライティング――心の琴線にふれる言葉の法則』(ジョン・ケープルズ著、ダイヤモンド社)を読みました。この本、めっちゃ分厚い(430ページ!)し、1930年代の広告手法がベースなのに、なぜ今も「神書」と呼ばれるのか? その秘密を探りながら、読書記録としてまとめます。
『ザ・コピーライティング』(原題:Tested
Advertising Methods)は、20世紀のアメリカで58年間広告業界の第一線で活躍したジョン・ケープルズが書いた、広告コピーライティングの教科書です。初版は1932年と、めっちゃ古いんですが、科学的データに基づいた「売れる文章の法則」は今も色あせず、現代のウェブマーケティングやSNSにもバッチリ応用できます。日本のトップマーケター神田昌典さんやメンタリストDaiGoさんも絶賛する、まさに「コピーライティングの原点」!
この本のすごいところは、感覚やセンスに頼らず、データとテストで効果を検証する「科学的広告」を提唱している点。ケープルズは、広告の見出しや本文を何パターンも試し、売上や反応率を測定して「何が効くのか」を徹底分析。その結果を、具体的なテクニックや実例とともに教えてくれます。広告の成功の8割は「見出し」で決まる、なんて衝撃的な事実も!
本の構成は、見出しの作り方、訴求ポイントの選び方、コピーの構成、ビジュアルの活用法、テストと改善のプロセスなど、広告制作の全ステップを網羅。430ページとボリューミーですが、具体例やテンプレートが豊富で、初心者からプロまで「すぐに使える」ノウハウが詰まっています。
本書は、広告を成功させるための具体的なテクニックを体系的に解説しています。以下に、私が特に「これは使える!」と思った9つのポイントをまとめます。ブログやSNSに応用できるヒントも添えてみました!
ケープルズいわく、広告の成功の80%は見出しで決まる! 読者が本文を読むかどうかは、最初の3秒で決まるんだとか。効果的な見出しの5つのルール
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「得になる」ことを強調:読者が得られる具体的なメリットを(例:「収入が2倍に!」)。
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「新情報」を伝える:新商品や新手法で好奇心を刺激(例:「2025年最新の節約術」)。
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好奇心+具体性:興味を引くけど曖昧すぎない(例:「1日10分で英語がペラペラに!」)。
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ポジティブな表現:マイナス(失敗や損失)よりプラス(成功や喜び)を強調。
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簡単さ+信頼性:手軽な利益を数字や事実で裏付け(例:「3日で効果を実感!」)。
ブログ応用例:ブログのタイトルで「〇〇する方法」「今すぐ試せる」みたいなフレーズを使って、読者の「知りたい!」
見出しをさらに磨くための13のアドバイスも超具体的。たとえば
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購買理由を簡潔に:なぜその商品や記事が必要かを一言で。
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短すぎない:言いたいことを伝えるなら、短さにこだわりすぎない。
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「生気のない」見出しはNG:感情やエネルギーを込める(例:「驚きの事実!」)。
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「お利口すぎる」のはダメ:ひねりすぎた表現は混乱を招く。
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ビジュアルと連動:画像やデザインで訴求力をアップ。
SNS応用例:TwitterやInstagramの投稿で、「え、なにそれ!?」と思わせる短いキャッチフレーズを試してみて。たとえば「3分で人生変わる習慣、知ってる?」とか。
ケープルズが実証済みの35の見出しパターンは、まるで「魔法のテンプレート」。いくつか紹介
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「ご紹介」「新」「発表」で始める(例:「新発売!〇〇で悩み解消」)。
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ニュース風(例:「2025年、〇〇がトレンドに!」)。
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価格や割引を強調(例:「今だけ50%オフ!」)。
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「〇〇する方法」「なぜ」「どうやって」(例:「英語を最速でマスターする方法」)。
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質問や証言形式(例:「あなたはこれを試した?」)。
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直接語りかけ(例:「あなたの悩みを今すぐ解決!」)。
ブログ応用例:記事タイトルを「〇〇する5つの方法」「知らなきゃ損!〇〇の秘密」みたいな型で書いてみたら、クリック率が上がるかも!
商品やサービスの魅力を伝えるには、読者の「欲しい!」を引き出す訴求ポイントが大事。ケープルズが挙げた15のポイントから主なもの
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金銭的メリット:お金が増える、節約できる。
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時間や労力の節約:簡単、すぐできる。
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健康や安全性:健康になる、リスクが減る。
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エンターテインメント:楽しさや快適さ。
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社会的地位:他人からの称賛やステータス。
SNS応用例:インスタのキャプションで「このアイテムで毎朝5分の時短!」とか、読者の生活がラクになるポイントを強調すると反応率アップ!
スペースが限られた広告では、短くインパクトのある見出し
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1~3語の超短い見出し(例:「驚きの価格!」)。
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質問形式(例:「これ知ってる?」)。
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数字を強調(例:「3日で結果!」)。
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緊急性(例:「今だけ限定!」)。
SNS応用例:Twitterの140文字に収めるなら、「今だけ!〇〇が50%オフ!」みたいな短い見出しが効果的。
この本を読んで、まず「古い本なのに、なんでこんなに現代的?」と驚きました。1930年代の新聞広告の話なのに、ブログのSEOやSNSのエンゲージメントにそのまま応用できるんです。特に、読者の心理を掴むテクニックがすごい。例えば…
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好奇心とドーパミン:面白い見出しは脳のドーパミンを刺激して、読む意欲を高める。
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社会的証明:お客様の声やデータで「信頼できる!」と思わせる。
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緊急性:期間限定オファーで「今すぐ行動しなきゃ!」と感じさせる。
これ、全部現代の行動経済学や脳科学で証明されてるんですよね。ケープルズ、時代を先取りしすぎ!ただ、読みにくさも正直ありました。日本語訳がちょっと硬くて、左開き・横書きのレイアウトが慣れない(笑)。
あと、例が当時の新聞広告中心なので、ウェブやSNSに応用するには自分で変換する工夫が必要。
でも、それを補って余りあるノウハウの宝庫でした!
この本を読んで、さっそく試したいことが山ほど! 具体的にこんなアクションを予定
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ブログのタイトル改善:記事タイトルに「〇〇する方法」「今すぐ試せる」を取り入れて、クリック率をテスト。
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SNS投稿でA/Bテスト:同じ内容を違う見出しで投稿して、反応率を比較。
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CTA強化:記事やメールの最後に「今すぐチェック!」みたいな明確な行動喚起を入れる。
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訴求ポイントの多角化:読者の「時間節約」「お得感」を意識したコピーを試す。
特に、ブログ書いてる人は、見出しの5つのルールや35のテンプレートを参考にタイトルを工夫するだけで、PVがグッと上がるかも!
SNSやってる人は、短いキャッチコピーで「限定感」や「好奇心」を刺激してみて。
『ザ・コピーライティング』は、ただの文章術の本じゃない。読者の心を動かし、行動を促す「科学」を教えてくれる本です。見出しの作り方、訴求ポイント、テストと改善のプロセスは、ブログ、SNS、広告、メール、どんな場面でも使える。430ページを読み切るのは大変だったけど(笑)、その分、得たものはめっちゃ大きい!
これが93年前に発売されたなんて信じられません・・・・行動経済学をつかさどる心理学は普遍的なのかもしれないと感じました。
文章で人を動かしたい、売れるコピーを書きたい、って人は、ぜひ一度手に取ってみてください。