混乱しがちなGoogle Search Console(GSC)の表示回数とGoogle Analytics(GA4)のページビューの違いを具体的に説明いたします。

1. GSCの表示回数

Google検索結果ページ(SERP)でウェブサイトのリンクがユーザーの画面に表示された回数。ユーザーがリンクをクリックしなくても、検索結果に表示された時点でカウント。

視点:検索エンジン側(ブラウザの挙動)。検索結果でのサイトの露出状況を追跡。

データ収集のタイミング:サイト訪問前の段階(検索結果での表示)。

具体例ユーザーが「SEO対策」で検索し、検索結果の1ページ目や2ページ目にあなたのサイトが表示された場合、ユーザーがそのページを閲覧しなくても「表示回数」に1回カウント。

例:1日に「SEO対策」で1000回表示された場合、表示回数は1000。
【SEOへの活用】
  • 検索クエリごとの表示回数を分析し、どのキーワードで露出しているかを把握。
  • クリック率(CTR)が低い場合、タイトルタグやメタディスクリプションを最適化。
  • 2025年トレンド:E-E-A-Tを意識し、信頼性の高いスニペット(例:専門性を示すタイトル)を作成。

2. GA4のページビュー

ユーザーがウェブサイトのページを閲覧した回数。GA4では、トラッキングコードが実行されるたびにページビューが記録(同一ユーザーによる複数回の閲覧もカウント)。

視点:ユーザー側(サイト内での行動)。ユーザーがサイトにアクセスしてページを閲覧した実績を追跡。
データ収集のタイミング:サイト訪問後の段階(サイト内でのユーザー動向)。
具体例ユーザーが「SEO対策」のページをクリックして閲覧した場合、1ページビューとしてカウント。同一ユーザーが同じページを再度訪れると、さらに1ページビュー追加。
例:100人が「SEO対策」のページを訪れ、うち10人が2回閲覧した場合、ページビューは110。
 【SEOへの活用】
  • ページビューが多いページを分析し、ユーザーエンゲージメント(滞在時間、直帰率)を評価。
  • ページビューが少ない場合、コンテンツの質や検索意図の適合性を改善。
  • 2025年トレンド:検索意図に合ったコンテンツを強化し、コアウェブバイタル(ページ読み込み速度など)を改善してユーザー体験を向上。

比較表:GSCの表示回数 GA4のページビュー

項目 GSCの表示回数 GA4のページビュー
定義 検索結果ページでサイトのリンクが表示された回数 ユーザーがサイトのページを閲覧した回数
視点 検索エンジン(ブラウザの挙動) ユーザー(サイト内での行動)
データ収集のタイミング 訪問前(検索結果での表示) 訪問後(サイト内でのページ閲覧)
クリックの必要性 クリック不要 クリックしてページ訪問が必要
主なデータ 検索クエリ、表示回数、クリック率(CTR)、平均掲載順位 ページビュー数、ユニークページビュー、滞在時間、直帰率、トラフィックソース
カウントの仕組み 検索結果に表示されるごとに1回カウント(同一ユーザーでも複数回カウント可能) ページが読み込まれるごとに1回カウント(同一ユーザーによる複数閲覧もカウント)
SEOへの活用 キーワード戦略、CTR改善、タイトル/メタディスクリプションの最適化 コンテンツのエンゲージメント分析、ユーザー体験の改善、検索意図への適合性向上
「SEO対策」で検索結果に1000回表示された 「SEO対策」のページが100回閲覧された(100ページビュー)

具体的な違いのポイント

--データ収集の段階--
  • 表示回数:ユーザーがサイトに訪れる前の「検索結果での露出」を計測。クリックがなくてもカウントされるため、サイトの検索パフォーマンス(どのくらい検索結果に表示されているか)を把握するのに役立つ。
  • ページビュー:ユーザーが実際にサイトにアクセスし、ページを閲覧した回数を計測。クリックが必要なため、実際の訪問行動を反映。
--カウントの仕組み--
  • 表示回数:検索結果に表示されるたびにカウント。たとえば、1人のユーザーが同じキーワードで複数回検索し、毎回あなたのサイトが表示されれば、その都度カウントされる。
  • ページビュー:ページが読み込まれるたびにカウント。同一ユーザーが同じページを複数回訪れると、ページビューがその回数分増える(ユニークページビューは同一ユーザーによる重複を除外)。
--SEOにおける役割--
  • 表示回数:検索クエリごとの露出状況やCTRを分析し、検索順位やスニペットの魅力を改善。例:表示回数が多くてもCTRが低い場合、タイトルを「SEO対策の基本」から「初心者向け!SEO対策の完全ガイド」に変更。
  • ページビュー:どのページがよく閲覧されているか、ユーザーの関心やエンゲージメントを把握。例:ページビューが多いのに直帰率が高い場合、コンテンツが検索意図に合っていない可能性を検討。

SEO観点での活用例

活用例1👉表示回数が多いのにページビューが少ない場合
 GSCで表示回数が5000回あるのに、GA4でページビューが100(CTR 2%)の場合、検索結果でのクリック率が低い。
【対応】
  • タイトルとメタディスクリプションの改善:検索意図(例:「SEO対策 初心者」)に合わせた魅力的なタイトルを作成(例:「2025年版!SEO対策の初心者ガイド」)。
  • 構造化データの追加:FAQやHow-Toの構造化データを実装し、検索結果でリッチスニペットを表示。
  • トレンド対応:E-E-A-Tに基づき、信頼性を示す情報(例:著者の資格や出典)をメタディスクリプションに含める。
活用例2👉ページビューが多いがエンゲージメントが低い場合
GA4でページビューが1000あるのに、直帰率が80%や滞在時間が短い場合、コンテンツがユーザーの期待に応えていない。
【対応】
  • コンテンツの最適化:GSCの検索クエリを基に、ユーザーが求める詳細な情報を追加。
  • コアウェブバイタル(*)を改善:GSCの「ウェブに関する主な指標」でLCP(読み込み時間)、INP(インタラクティブ性)、CLS(視覚的安定性)を確認し、ページ速度を最適化。
  • トレンド対応:検索意図に合ったコンテンツを強化し、トピッククラスターモデルで関連トピックを網羅。

(*)コアウェブバイタル

Googleがウェブサイトのユーザー体験(UX)を評価するための主要な指標で、2025年のSEOにおいても重要な要素です。これは、ウェブページの読み込み速度インタラクティブ性視覚的安定性を測定する3つのメトリクス(LCP、INP、CLS)から構成されています。

指標 内容 良好な基準
LCP メインコンテンツが表示されるまでの時間 2.5秒以内
INP ユーザーの操作に対する反応速度 200ミリ秒以内
CLS レイアウトのずれ(ページの「ガタつき」) 0.1以下

2025年8月31日時点